ゲーミング献血の最新アプデ

 自分は献血によく行く。献血可能年齢になった高校時代から行くようになり、なんやかんや少なくとも年1で行っている計算になる。近頃はラブラッドという献血会員みたいなやつもあって献血のAP(アクションポイント)が溜まると連絡してくれるようになったので、上限の年2で行く事が多い。

www.kenketsu.jp

 それなりの回数行っていて、かつ自分は県をまたいだ引っ越しを何度もしているので、献血にも変化が色々あるのだなという気づきがある。献血の最新環境のアプデだ(多分最先端は東京にあるんだろうけども)

 

 で、なんでこの記事を書いているのかというと、今回の献血に行ったらまたアプデが入っていたのが面白かったからだ。

 成分献血だと頻度が違うのでそこまで劇的ではないかもしれないが、自分のように全血しか出来ない献血プレイヤーの場合、行くたびに環境が変わっている事もしばしばある。MtGもびっくりである。

 そんな訳で自分の知っている献血環境の変遷と最新アプデを書き残しておこうと思った次第である。献血なのでリアルではないものの針の描写があったりするので、そういうのが苦手な方は避けて頂きたい。いける口の方は対戦よろしくおねがいします。

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献血の流れ

 読む方には様々な理由で献血をしたことが無い方も居られると思うので、ざっくりした流れを書いておく。

①受付→②問診→③診察→④検査→⑤採血→⑥経過観察

 この流れ自体は献血を初めてした頃(15年前くらい?)からほぼ変化がない。

 

①受付

 まず献血をするには受付で個人情報の確認、どの種類の献血をするか、簡単な健康状態の確認などが行われる。以前は電話予約や現地での予約が主だったが、ラブラッドで時間単位で予約が出来るようになって便利になった。特にここ最近はコロナの影響もあってWeb予約が必須ではないがしたほうが良いのは確実である。

 

 献血は全血献血(200ml/400ml)と成分献血(血小板/血漿成分)がある。

www.jrc.or.jp

 全血は採血が10分~20分程度と早いが年2,3回しかできない(性別によって回数が違う)

 成分献血は採血に一時間程度かかるが回復が早いので年に12回とか24回とか出来る。

 なお自分は成分献血すると迷走神経反射が起こるので全血しかできない。なんか血液を戻す時の感覚が駄目なようだ。女性でも年3回全血が出来るようなアプデが入らないものか。

 

②問診

 既往歴(今までかかった病気)、渡航歴、説明に対する最終確認などを入力する。 

 以前はマークシート式の紙を機械に読み込ませていたが、最近だとデータを入れたカード+タッチパネル式の問診票になっている。そして問診内容は特にアプデが早いため、海外の新しい感染症が出れば渡航歴の条件が即座に増える。最新情報を追加に追加した結果、海外の渡航歴のところだけでもそこそこのボリュームになっている。あと予防接種のところではいつからか文面が修正されて「一年以内にインフルエンザ以外の予防接種を受けましたか?」になった。まあインフルエンザは毎年結構な割合の人が受けるからね……。

 

③診察

 お医者さんの診察を受けて、献血が可能かどうか確認を行う。なお血圧測定も含まれるが、場所によって自分で測定器を使うパターンやお医者さんが測定器を動かすパターンなどがある。②でアレルギーを入力していると大体ここで何のアレルギーか聞かれる(自分は花粉症)。最近は新型コロナワクチンの接種タイミングもここで聞かれる。

 

④検査

 ここに最新アプデが入りました(やったね)

 ここでは腕の血管の状態を確認して、血液の比重(鉄分の量)が一定以上かを確認する。どちらかがアウトならば献血は出来ない。特に比重が低くなりやすい女性にとっては最後の壁である。

 血管確認は看護師さんが腕の上流を縛ってナデナデして見るのには変わりないが、比重確認の手法は色々なアプデがされている。

 基本的に比重確認は実際に血液を採取して行われる。つまり献血では2回血を採られる事になる。血管確認でどちらの腕で献血するか決めた後、逆の腕で検査用の採血を行う。

 昔は液体の中に血液を落として沈めばOKのやり方が取られていた。その後アプデが入って検査機(多分液クロみたいなやつ)にぶち込めばウォオオッと自動で結果が出るようになった。当然ながら両方肘の内側から注射器で採血されていた。それが前回までの話。

 今回はなんと採血方法が変更され、指先に針を刺して小さいピペットみたいなもので吸うという形になっていた。うおおアプデだと思って現場を見ようとしたら、針を刺した後に傷口から力技で血を絞り出していて意外とガーゼが大惨事だったので「あっこれは駄目だ」と思って目を背けた。ただ血はすぐ止まったし傷は今までより小さい……気がする(n=1)

 

⑤採血

 検査が一通り終われば本格的な採血になる。基本的に採血用の椅子はマイナーアップデート程度の気がするが、付属するテレビがなんかお洒落になっている気がする。採血用の針は相変わらずぶっといので、チクッというかプスッという感じがする(入れるより抜くほうが針を太くする必要があるため)。0か1で言えば1だが、10段階で言うと1~2くらいの痛みである。

 ただし採血時はソフト側のアプデが結構目立つ形で入っていて、数年前くらいから運動が追加された。ざっくり言うと下半身に力を入れて血液を上半身に押し込むような運動である。個人的にはこれをすると採血後のクラッとする感じの発生率が低くなるので、自分は積極的に行っている。

 

⑥経過観察

 採血が終わった後は献血カードの返却、記念品の贈呈、あと休憩等の時間である。大体止血帯が取れる20分~30分くらいは献血ルーム内に居ることになる。

 献血ルームはお菓子・飲み物が無料で、献血後にアイスをくれるところもある。献血バスの場合は飲み物・お菓子・記念品をセットでくれる事が多い。

 この飲み物に関してもウォーターサーバー的なもの→無料のカップ自販機 という変化があったり、「献血前は温かい飲み物を飲んでください」というアナウンスが入るようになったり、色々細かいアプデが入っている。

 

締め

 というわけで献血の流れと自分が体験してきたアプデをまとめてみた。病気で医者にかかる場合はしょっちゅうアプデが入るというのを体感するのが難しいが、献血ならば体重や既往症などのレギュレーションを通れば結構な頻度でアプデを体感できるアトラクションなのだ。あと中々無いくらい感謝される。多分1回の献血で10回くらい「ありがとうございます」って言われる。

 行ったことが無くて健康っぽい人は1度献血チャレンジしてみて欲しい。