クラフトピアをご存知だろうか。コンベアで牛を煮るPVで一時話題になったゲームである。
このゲームが旧正月セールで安くなっていたので買ったのだが、これが凄くヤバいゲームだったのだ。このヤバいというのはあらゆる意味を含んでおり、主に
・毎秒何かしらのパロディが差し込まれる
・ゆるふわ倫理観
・あらゆる要素のごった煮なのに品質が高い
の意味である。
さてこのクラフトピア、まずどういうゲームかというと雑に言えば「ゼルダBotWにクラフトをぶち込んだゲーム」である。オープンワールドで敵と戦ったりダンジョンを攻略したり、はたまた素材を集めて冒険を有利にするだけでなく住宅や農場を作ったり出来る。
で、例に出したのもあるが「きっとこいつらBotWやりたいんだろうな」という雰囲気をそこかしこに出している。雰囲気どころか完全にパロっている。
まあこれだけなら「おっ、ファイナルソードか?」みたいな話で終わるのだが、クラフトピアはこれだけでは終わらない。
もう完全にBotWの試練の祠なのよ。しかも主人公のデフォルトの服も明らかにBotWのリンクが目覚めた直後のそれなので、全く自重していない。
そしてパロディはこれだけではない。このゲーム、色々とアイテムのフレーバーテキストが凝っていて読むだけで面白いのだが、その中の一つがこれ。
ニンジャ!?ニンジャナンデ!?
ちなみに他のアイテムにもニンジャしんじつが含まれているものがあったので、ポケットピアに忍殺好きが居る事は確実である。
他にもマザーのパロディなどもあったが、個人的に凄いと感じたのがこのアイテム。
つまりオープンワールドでプレイヤーが野生モンスターと戦いながら捕獲する。つまりLegends アルセウスはここにあったんや!!!!!!
なお、クラフトピアくんは倫理観が大分ゆるふわなので、モンスターと言いながらNPCも捕獲出来る。体力が減らせればなんでも捕まえられる程度にモンスターの定義の当たり判定がガバい。
さて、自分はまだ2つ目の島までしか行っていないのでこれ以降また手のひらをクルーする事があるかもしれないが、このゲームは凄いのである。
このクラフトピア、ここまで好き勝手やって破綻が殆どない。
オープンワールドゲームはそもそもが(恐らく管理フラグの多さから)バグが起こりやすく、3Dのオープンワールドサバイバルクラフトともなると当然のように致命的なバグが発生する事も多い。ゼルダBotWやGhost of Tsushimaの致命的なバグの少なさは同様のゲームの中だと群を抜いて高レベルであって、例えばSKYRIMはバグの宝庫と呼ばれている。その分イベント数とマップの広さが脅威だが。
オープンワールドサバイバルクラフトだと自分のやったゲームではSubnauticaやSubnautica below zero、ASTRONEERあたりだが、大体凄い量のバグやUI不備がある。Subnauticaはゲームの賞を多く獲った凄いゲームなのだが、クラッシュするしゲームが進むと重くなるし進行不可バグも多い。ASTORNEERもバグが有るしコントローラの挙動が謎で細かい動作にイライラさせられる事も多い。
で、クラフトピアはどうかというと、UIが比較的分かりやすい、挙動にストレスを感じる要因が少ない、バグに当たる率が低いとかなり優秀である。やればいい事は段階的にクエストで理解出来るようになっているし、雑な名前のNPCが必要なことは教えてくれる。
最初の方は装備アイテムの仕様が分かりづらかったりアイテムをまとめて移動する以外のやり方がわからなかったりしたが、まあそれくらいだ(自分はコントローラでやってたのでマウス+キーボードの方がこの辺は分かりやすい気がする)
クラフトピア、今は旧正月セールで安いのでみんな買おう(買おう)