機械化が難しい土地でポケモンを農業に活用する例(キタカミの里の事例より)

 ポケモンと農業の関わりは古く、XXX年頃と推定されるXXXXの壁画には草木に水を与えるゼニガメや、天気を予知するサーナイトが描かれている。しかし、19XX年頃に大きく進んだ農業の機械化により、大規模農業でポケモンの姿を見ることは減少傾向にある。

 一方、土地や作物の事情により機械化が難しい場合は、ポケモンの活用が多く見られる。今回はその例としてキタカミの里の稲作とウパーの関係を挙げる。

 

 XXX地方にあるキタカミの里はその90%以上が未開拓の山地・森林であり、居住可能な平地が南~南東の一部に限られている。この土地の稲作の特徴として、傾斜地に棚田が作られている事が挙げられる。棚田は区画形状がまちまちで段差があり、またキタカミの里そのものの流通事情もあって農業機械の導入が難しいという事情があった。そのような土地の稲作で、古くから活用されてきたのがウパー(Wooper Johticas)である。

 ウパーが稲作に活用される理由として、以下の4点が考えられる。

  1. 水/地面タイプである事から水田との相性が良いこと
  2. 食性が肉食寄りの雑食で稲を食害しないこと
  3. 体表から微量の毒を分泌する能力を持ち、稲作の害となる虫ポケモンや雑草の抑制作用があること
  4. 気性が穏やかで、農業用以外でも所有するトレーナー/家庭が多いこと

 特に1の特徴は大きく、水の有無に左右されない。そのため、田起こし(土に肥料を混ぜ乾燥させる作業)以降から稲刈り直前まで、水田に放すだけで効果を発揮する。

 なお、水田以外ではウパーが生産した毒が希釈されず滞留してしまい、逆に作物へ害を与えるケースがあるため、ウパーの利用対象は水田のみとなっている(野生のウパーも畑より水田を好むため、畑を荒らすようなケースはほぼ見られない)

 

 キタカミの里ではウパーのさらなる活用のため、キタカミ農業共同組合が他の地域の例を収集して手引きを作成している。この中には、自然に集まってくる野生のウパーを放置するだけでなく、家の管理ウパーを一匹以上確保する事が書かれている。理由としては、用水や取水口への入り込みや稲の倒伏を防止するため、然るべき躾を行ったウパーを増やす事が挙げられている。また、ヌオーに進化した個体を確保する事で、外部からの侵入に対しより強く対応できる事も挙げられている。

 

※以上はポケモンSV 碧の仮面の二次創作です