スノースマイル(笑うという行為は本来攻撃的なものであり以下略)

 雪というものがある。これはロマンチックの象徴として歌われたりする代物だが、旅行でちょっと見るだけなら兎も角、そこに住まうもの(特に一人暮らし)には三羽揃わずとも牙をむく恐ろしいヤツである。だから自分は雪国を逃げ出した。

 

・雪の除去に大量の時間を取られる

 まず、一定以上積もると除雪をしないと家から出られない。車通勤が多いので、酷いときには

 ①家を出るときに除雪

 ②会社の駐車場で除雪

 ③会社出るときに除雪

 ④家に帰って除雪

みたいな感じになる。車の上に積もった雪を降ろさないとどうなるかというと、ブレーキを踏んだら屋根の雪がフロントに落ちて前が見えなくなる。怖い。

 家の除雪は家族で分担も可能だが、一人暮らしは全て自分でやらねばならない。辛い。

 

・雪が降るから早く家を出ないと駄目

 除雪機は整備されているので、雪国でもよっぽどでないと公共交通機関が止まるという事はない。ただ、ダイヤは鬼のように乱れる。

 歩きの場合は道が雪に埋もれてあるき辛いどころか、除雪機で移動された雪が通路を塞ぐことがあり遠回りを強制される事がある。

 

 ここで除雪機の事を話しておくと、あれはブルドーザーで道路の雪を移動させて交差点の角や歩道などに山のように積み上げるものなので、雪を溶かしてくれるとかそういうものではない。そして山があると、当然ながら非常に見づらい。

 そうすると何が起こるかと言うと、車通勤する時に交差点でいつもより時間を使うようになる。ついでに言うと地面に雪があると、スピードを出しすぎると伊藤みどりより華麗なスピンで脇道や対向車に飛んでいく。車が。大体雪の降り始めはスピードの出しすぎとスタッドレスタイヤに交換してない合せ技一本であちこちに事故車が転がっている。橋の上だと最悪だ。

 

・疲れる

 移動や雪かきに使う体力が増える。パウダースノーは舞い上がって邪魔だし、ベタ雪は死ぬほど重い。アイスバーンは滑る。

 

 色々挙げたが、色んな理由から雪国は一人暮らしが辛いという話を出した(一人暮らしでなくとも辛い)。なおロードヒーターとかあるじゃんとか言う話もあるが、ああいうのは設置されてなかった。融雪装置(水出すやつ)はでかい道路だけあって、細い道にはない。