パラレルワールドのフランス革命をオートマタが戦うゲーム「STEELRISING」の話をしよう。

 STEELRISINGというゲームがあります。プラットフォームは現時点(2022/12/30)でPC、PS5、XBoxX/S。

steelrising.com

 舞台は自動人形の技術が猛烈に発達した世界の18世紀フランス。

 ざっくりしたシナリオとしては、トチ狂ったルイ16世が自動人形パワーで対立勢力どころか市民すら巻き込んだ戦乱(というか虐殺)を行う恐ろしい状況。そんな中、主人公アイギスマリー・アントワネットの命を受けてルイ16世と、ルイ16世に加担して暗躍するカリオストロを止めるために戦乱に飛び込む……という感じです。

 

 このゲームですがフルプライスゲームの割にまぁ~~ネット上だと日本語の情報が引っかかりづらい。普通にヨドバシとかでドーンと売ってたのに。

 「STEELRISING 攻略」とかで検索しても動画になってしまう。文章の情報が見つけづらい。そんなアレで折角だし一応1ENDは見たので所感などを記録しておこうと思った次第です。

 

 とはいえそこまで文面のテンションが上がっていないところから薄っすらお分かりかもしれませんが、一応言っておくとクソゲーでは決して無いです。ただ期待値を上回る程ではないかなという気持ちがでかいです。ガッカリゲーが近いかな

 

良いところ

 体躯に対して非常にでかい武器を振り回すとか、立ち上がり方がグニャっとしてて人間の重力移動っぽさがないとか、そういうところオタクみんな好きなので(極大主語)

 ボスも人外みが強い個人的には良デザインが多いと思うので、そういうところ凄く好き。

 

 マリー・アントワネットオーストリアとの政治的な部分を押し出してくるし、三部会の話やら、時代背景と各NPCがどこに所属しているのかがしっかり押さえられている印象がありました。

 ロベスピエールに政治させたくないし、ラボアジェ死んでほしくねえ~~~~~~

 

 あとソウルライクゲームなんですけど、全体的にシステム説明とかは親切な印象がありました。メニュー画面で任意のタイミングで見返せるし(ブラボ等の不親切さと難易度に投げた民)

 

もうちょっとどうにかならんか

 戦闘が最終的に餅つきになる

 グリホーバルの槍と氷結銃(名前忘れた)で、氷結させて槍のタメ攻撃でガーンガーンガーンしてれば大体解決するという。むしろ雑魚戦の方が難易度が高く、ボス戦は1vs1という事もあって動きを止めて殴れば勝てるというパターンが多かった印象が……。単調になりがちというのが多かったです。あとパリィのタイミングとかが個人的に分かりづらい。

 

 市街地がだいたい似たような見た目で、ファストトラベル用のでかいマップはあるけど各エリアのマップがないので「今どこ!?」としばしばなります。コンパスという案内アイテムはあるけど、一方通行エリアなどもあるので「行ける(行けない)」も普通~~~にある。

 

 メインシナリオが断片化してて、かつシナリオの理解にフランス革命に関する知識が要求されるので、「今なんのために行動してるんだっけ…」「この人どういう人だっけ?」がしばしば発生するというのも頂けない。

 公式では日本語対応してますが、キャラの口調が統一されてなかったり、セリフの改行がおかしかったりするのも気になってしまうという。ただED付近の言葉だけ非常に美しかったので、その辺だけは良かったです。ほんとに。

 

 これは仕方ない部分もあるのですが、みんな音楽室にある音楽家の肖像みたいな格好をしているので、区別が付かない。ラボアジェとバイイが双子に見える。

これはヘンデル

 そんな訳で、遊べることは遊べるけど、フルプライスの価値があるか……?と言われると首を傾げる感じのゲームでした。