さんざ言われてるけどヒューマギアとザイアスペックって土俵が違うよな

言いたい事はタイトルのままなんですが、もう少し言います。

 

概要

ヒューマギアとザイアスペックはそもそも比較するものじゃないけど、それが作中で突っ込まれたり出来ないような1000%社長のゴリ押し力でシナリオが成り立っているよね。

 

そもそも何の話

ニチアサでやってる「仮面ライダーゼロワン」の話です。

イントロダクション|仮面ライダーゼロワン|テレビ朝日

作中でヒューマギアというAIロボットが登場します。耳だけ特徴的な機械パーツに置き換わった、人間そっくりのロボットです。ヒューマギアは人間社会にかなり溶け込んで、色んな人間の仕事を代替しています。ヒューマギアは主人公主人公(飛電或人)が社長を務める飛電インテリジェンスで生産されており、ヒューマギアそのものが「主人公側」の存在です。

そして、飛電を買収しようとする敵対企業(ZAIA)が出してくるのがザイアスペックという人間用外付けデバイスなんですね。

ヒューマギアとザイアスペック

それぞれどんなものか挙げると

ヒューマギア
  1. ロボット(機械)である
  2. データのラーニングが早く、別個体とのリアルタイム共有が可能で、データのバックアップがあれば別ボディで復活
  3. 職業に応じた能力を付与可能(嘘発見器など)
  4. 人間より遥かに力持ち
  5. 過重労働でも基本的に文句を言わない
ザイアスペック

(公式サイトより引用)

 或人(高橋文哉)の目の前で飛電インテリジェンスの買収を宣言した垓(桜木那智)。彼が社長を務めるザイアは、メガネのようにかけるだけで人工知能と同等の思考能力を人間に与えるザイアスペックの売り上げを伸ばしていた。

https://www.tv-asahi.co.jp/zero-one/story/?17

 

つまりヒューマギアは人間の代替を行うもの、対してザイアスペックは身体能力を除いた人間の能力の向上を行うものとなります。この時点でアレ?となる事も多いはず。

 

ザイアスペックは肉体労働を代替しない

タイトルだけで言ってしまった訳ですが、もう少し踏み込んでみましょう。

ヒューマギアは介護や看護のような肉体に負荷のかかる仕事でも可能です。更に言えば人間はそれなりに恵まれた肉体と訓練がないと一人で人間を運ぶ事は難しいですが、ヒューマギアであればカスタマイズ仕様で訓練なしでも安定して搬送が可能です。

ついでに言えば最新話で火災現場の話が出ました。人間が消防士をやると一酸化炭素中毒や火傷のリスクがありますが、ヒューマギアであれば一酸化炭素中毒にはなりませんし、人を助けるために人が死ぬという事は無くなります。消防車や救急車の座席で運搬できるサイズ自立駆動可能というのも素晴らしいです。

災害現場は火災だけでなく、例えば感染症の隔離病棟・台風や地震後の破壊された建屋・不発弾処理現場・放射線物質による汚染が発生してる場所など様々なパターンがあります。機械であれば病気にならない・表層をアルコール消毒や放射線照射する事で汚染を防げる・バックアップがあれば予備ボディで復帰など下手に人間が命をかけるより安全な事があるわけです。

じゃあザイアスペックは不要か?と言われるとそうではなく、人間の行動の最適化というのはそれはそれで有用だったりするので。おおよそリソースが限られた状態ほど輝くと思われるので、研究や医療など引っ張りだこのはず。というか、脳や精神に障害のある人などのサポートの方が輝くのでは?(気付き)

まあそもそも作中のお仕事5番勝負でも人間側が「その道のトップクラスにザイアスペックを付ける」という状態なので、その人自身が凄いのかザイアスペックが凄いのか全然わからないんですが、多分それが社長の1000%の意味なんでしょう。強いやつと強いやつを合わせたらもっと凄いみたいな。小学生かな?

 

じゃあそもそも何故お仕事5番勝負が成り立っているのか?

そもそもが「ZAIAが飛電を買収するか否かを決める過程で発生したゲーム」であり、ルールの設定等かなりZAIA側有利で決められています。

或人は人生を勝負として消費する事に対しての忌避感を言っていますが、ZAIAの1000%社長はアークに悪意をラーニングさせて(その時点で街が吹っ飛んでる)その結果としてヒューマギアを暴走させる(表には出ないがかなりの被害が出ているものと思われる)という事をしているため、他人の命を屁とも思わない事は確実です。そしてなまじサウザーが強いため力だけで自分が正当だとゴリ押し出来る上に、企業パワーとしても飛電の買収を検討できるレベルで強いのでゴリ押し出来ます。たちが悪い。正論よりパワーなのです。力こそ正義、つまりサウザー。いやシンだな?

お仕事5番勝負の人間側もトップクラスの人材が集まるからには、その違和感を理解している人も居ると思います。地味にいやらしいのが、1000%社長はその人々に「ヒューマギアに勝てないとこの先この業界で生き残れませんよ」と言っている事。人々を焦らせて、視野を狭くして勝負の結果だけを見るようにしている訳です。検事さんはそういう視野で物事を見ていなかったため、最後にザイアスペックを外したのだと思います。